番外山行07/6/3(日)
経が岳1625m
 天気-晴れ
男性−4名 女性−5名

色々な出来事が有って悲しい記憶になった山行!!

今回の山行は重大事故がとうとう起こってしまったという事。
その事故を私自身が起こして しまったという事。
で皆さんにお詫びとお礼の山行記となりました。
  記
重いアプローチ
5:00発→8:20登山口

経が岳は福井の山、瀬戸からは東海北陸自動車道の白鳥ICを経由すると驚く
程近く短時間で登山口まで行けた。 私の車にはF、Nk、Ngさんが同乗。
Fさんの「久しぶり元気!」という挨拶にNさんの口から出た言葉が・・
 尾瀬にも一緒に行った息子さんのご不幸の話。 話を引き出す事になってしまって
Fさんは涙。
胸が詰まる思い。慰めの言葉もなく、近くに住んでいても知らなかった私の
「極楽とんぼ」ぶりが悲しくやりきれない思いでした。 にぎやかだった車中も
静まりかえってしまいました。
 途中の大和PAでNさんが運転手でKさんの車へ。
この後登山口まで「千の風・・」をしみじみと味わってのアプローチとなりました。

山行−事故まで
8:38登山口発→9:37保月山→10:30杓子岳
→10:45中岳→11:30 (/_;)の現場
→13:30 登山口

汗が噴き出すいきなりの登りで苦しいスタート。でも所々平坦な所もある道で
私も皆さんも軽快な足取り。 花の時期で、両脇にはカノコユり、ユキザサ
イワカガミ、セリバオーレンなど次々と花が挨拶してくれる。 
Kさんは笹のタケノコ採りをしながらの山行。
 みな思い思いの山を楽しんでいた。
稜線へ出た杓子岳付近からは、前方に目指す経が岳がデンとかまえている。
登山道もハッキリ見える。 私も青空の映える山の写真を撮りながら
最後尾から行った。
 何も問題なくただアプローチの時の話で「秋には光になって畑にふりそそぐ」
のフレーズを頭を巡らせ皆さんの後からいきました。
中岳を過ぎたあたりにりっぱなマイズルソウが咲いていた。 立ち止まって
撮りたかったけれど、帰りにしようと思い先を急いだ。 
この後のロープが有あった下りの斜面−ここが事故現場だった。
 普通なら何の問題もない場所。私もそう思っていた。
(今思えば山をなめていたかも。)
前を行く人がつかまっていたロープが私の足下で右左にゆれた。
それを私は使わず降りられると判断してロープをまたいで降りようとした。
 その瞬間ドロ斜面で足を滑らせた。 尻餅をつく形で斜面を滑った。
とっさに付いた左手首が一瞬どうなった??
立ち上がって手を上に上げた。痛みは余り感じなかった。指も5本動いた。
でも手首の形が変だった。変なところが膨らんでいる。
 幸いにも近くに3人の男性仲間。 状況から骨折か・・??
早速手帳を添え木に手首を包帯で固定した。 Nさんが包帯を持っていたようだ。
有りがたかったです。

この後は、当会初めて事故による撤退
KさんNさんは私に付き添ってくれた。本当にご迷惑をかけました。
山頂直前だったのに!!  Nさんは先行する5人を追いかけていった。
(後から聞くと結局山頂で追いついたとのこと。休憩もそこそこで下山とか)
私はストックを右手に感覚の無い左手の腕を肩から提げたカメラバック上に
添えて下った。 
やはり片手を使わずかばって下るのはバランスも悪く思うように
足がすすまなかった。(手の痛みは不思議と感じなかった) 
 途中杓子岳付近で休憩!山頂メンバーに携帯連絡を試みてもらったが
できなかった。 Nさんのauは圏内であったので我が家にtelしてもらった。 
 幸運なことに我妻と連絡がとれて5時間程後に着くことを労災の救急に
連絡してくれた。 これは本当に有りがたいことだった。
 登山口へ下山後さらにNさんにはお世話をかけました。
帰路の運転手をお願いした。やはりハンドルは片手では操作できそうもなかった。
(単独ではここでアウトという事も想定された。)
Nさんには休憩もそこそこにまっしぐらに労災病院へ直行してもらった。

旭労災着は16:00少し過ぎか??

早速救急診療を受けた。 事前の連絡が功を奏してか、
タイミングが良かったのか? 休日にもかかわらず、整形外科の先生に直接
見てもらいレントゲンの結果橈骨の骨折が明らかに。 再度レントゲンを
見ながらの徒手整復処置、ただちにギブス固定となった。
この後CT撮影 橈骨が元に戻っている事を確認して処置をおわった。
 病名 橈骨遠位端骨折

今回の山行記は私の失敗山行の記録でした。
改めて山は危険と隣り合わせ、準備を十分、行動は慎重、仲間と一緒が一番
と思いました。
本当にNさんKさんありがとうございました。
特にNさんには、御自身の立ち直りの山行でも有ったのに、その奥さんにもご迷惑を
おかけする事になって、申し訳なく思っています。
また皆さん楽しい山行を台無しにしてすみませんでした。

以上 私の反省記でした。
経が岳へ続く見晴らしのいい尾根を行く10:33
振り返ると荒島が見える10:46
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